唐津くんちの曳山の魅力といい!
祭りの楽しみ方はいろいろある様です。
祭りの歴史もすごすぎるようですよ!
唐津くんちの歴史がすごい!
日本三大くんちの一つである唐津くんちは、唐津神社の秋季例大祭です。
その始まりを紐解くと、江戸時代の寛文年間(1661年から1672年の間)頃とされており、唐津神社の口伝では寛文三年のことといわれています。
かたちとしてのこっている記録としてはどうなのかというと、宝暦13年の文書に唐津くんちのことが書かれています。
唐津くんちというと、華やかな曳山が有名ですが、その起源は京都祇園祭の山鉾という説があります。
最初は刀町の石崎嘉兵衛が文政2年(1819年)に伊勢神宮にお参りした帰りに祇園祭を見て帰ってから赤獅子をつくったとされています。
ただし、構造的に山鉾とは違うところもあり影響を受けたことは確実でしょうが、完全な真似というわけではありません。
それから明治期にかけて、次々と曳山が作られていき全部で15基となりました。
しかしながら黒獅子は明治期に失われてしまったので現存するのは14基です。
黒獅子は提灯の火が燃え移ったためにお堀に落としたということが言われていますが、確かなことはわかりません。
やがて昭和になると戦争で曳き子不足となり、残った女性が曳くこともありましたが途切れることもなく続けられました。
そうした中で山笠と呼んでいたものを歴史的に正しい曳山へと名称が変更されたり、各町内会で独自にやっていた前夜祭が正式な行事に組み込まれたりして、現在のくんちへと変わっていきました。
平成18年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、世界中から多くの人が観光に訪れるお祭りとなっています。
14基の曳山の違いは!
唐津くんちを象徴する14基の曳山は多くの人を魅了します。
粘土の型に和紙、漆、金箔と張り合わせていくことで形作っていくもので、
制作費は現在の価値にすると1基につき1億から2億くらいはします。
どのようなものがあるのか、14基をみていくと、1番が刀町の赤獅子で最も古い1819年のものです。
2番は中町の青獅子で赤獅子と色違いのようですが、青獅子は耳が立っているところが違います。
3番は材木町の亀と浦島太郎でおとぎ話をモチーフにしており、子供にとっては親しみやすいものといえます。
4番は呉服町の九郎判官身源義経の兜で、1844年につくられました。
判官贔屓という言葉があるように、人々が大好きな義経の兜を曳山にするというのは面白い趣向です。
5番は魚屋町の鯛で。唐津くんちを象徴するものの一つといえる鯛は、まるで泳ぐように進みます。
6番は大石町の鳳凰丸で鳳凰を船首にした西洋軍艦で豪華絢爛な姿を拝めます。
7番は新町の飛龍で、頭は龍ですが胴は鯱のようです。
8番は本町の金獅子で1847年につくられました。
他の獅子と比べて金色である分ライオンらしさがあります。
9番は木綿町の武田信玄の兜、
そして10番は平野町の上杉謙信の兜で川中島の戦いでも知られるライバル同士の兜が続きます。
11番の米屋鳥も兜ですが酒呑童子と源頼光の兜ということで、有名な大江山の鬼退治を表しています。
12番は京町の珠取獅子で唐津焼のデザインがもとになっていると言われています。
13番は水主町の鯱で、こちらは完全に城の上にある鯱です。
14番は江川町の七宝丸で鳳凰丸と対になった宝船です。
祭りの楽しみ方はいろいろ!
唐津くんちを楽しむということは、曳山の姿をしっかりと見ることです。
前夜祭である宵ヤマは唐津神社の前に曳山が揃った姿を見ることが出来ます。
観光客は50万人を超えるといわれていますから、くんちを見に行くことを決めなたならば、
まず宿泊施設を確保しておくことを考えましょう。
そしてメインとも言えるお神輿が出る巡行でも、良い位置で見物できるようにするためには、
早めに場所取りをしなければいけません。
有料の観覧席はないので、良い場所を確保したいならば各自が動く必要があるからです。
眺めが良いのは唐津神社のまっすぐと伸びる参道です。
ほかは狭い道は間近で巡行している様子を見ることができますが、その分だけ危険も増します。
その点は注意しなければいけません。
最大の見せ場といえるのは御旅所と呼ばれる場所で小学校グランドの砂浜に曳き込みをしていきます。
そこではアスファルトとは違って、砂に曳山の車が埋もれてしまうので、皆が力を込めて動かしていかなければなりません。
力を振り絞り順番に並んでいく姿、そして14基が勢揃いした光景は唐津くんちを大いに盛り上げてくれます。
御旅所の様子を見たいというときには砂で汚れてもいい服装にしておくようにしましょう。
その次の日にある翌日祭、町巡りも巡行と同じコースで行われます。
唐津神社に一旦集まった後に、腸内を巡っていきます。
そして最後に曳き納めとして展示場に収められるのです。そうして唐津くんちが終わったとき、感動と寂しさが溢れ出します。
まとめ
最後までご覧頂きましてありがとうございます。
14基の曳山があることがすごい!
歴史のあるお祭りなのでぜひ見てみたいお祭りです。
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