脱サラをして炭焼き職人となって
故郷・栃木で白炭づくりを始めた
田中信幸さん(47歳)と妻の純子さん(41歳）が主人公です！
栃木県壬生町に生まれた信幸さん
20代の頃、ワーキングホリデーの機会を利用してニュージーランドへ行き、
牧場での仕事に従事していた時期がありました。
帰国してからは、酪農機械を扱う企業で働き始め、
その場で純子さんと出逢い、後に結婚しました。
自然に近い職を求める信幸さんの情熱に対して、
純子さんから「一緒に挑戦しよう」と提案されたのが、
炭焼き事業の始まりでした。
備長炭発祥の地！
その結果、紀州備長炭の発祥地である和歌山県田辺市へと
家族で引っ越しを決意しました。
夫婦揃って炭焼きの技術を一年間学び、
その後独立する道を選びました。
この過程で、信幸さんは時々、故郷の栃木県を訪れるうちに、
放置された雑木林のナラの木に目を向けるようになり、
ナラを使った白炭製造のアイデアを思いつきました。
2019年栃木県にUターン！
2019年には、家族と共に栃木県へのUターンを果たしました。
下野市に位置する中古の住宅を借りて、
家族全員の支援を得ながら敷地内に正式な炭焼き窯を建設しました。
そして昨年の2月、ナラを使用した白炭製造を開始しました。
黒炭と白炭！
炭焼きには主に黒炭と白炭の二種類があります。
黒炭は着火しやすく、熱量が高いため、
茶道での湯沸かしに好まれています。
白炭は持続性のある炎を提供し、遠赤外線の放出によって、
特に焼き料理に適しています。
白炭製造のプロセスは、伐採された木材を一定の形に整えることから始まり、
その後2週間かけて薪を用いて釜内で木材を乾燥させる作業が行われます。
最後に、釜の温度を徐々に上げて炭の質を高め、完成品を窯から出すまで、
厳しい労働が必要とされる過程です。
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まとめ
炭は暖房や調理など、人々の生活に密接に関わる存在であり、
その製造は職人による厳しい労働の結果として生み出されます。
そのような炭を情熱を持って作る信幸さん、彼を支える妻の純子さんや家族、
そして地域の人々とのふれあいについて紹介します。
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